Ｑ＆Ａ　服用後の尿や便の変化

　薬を服用している方で、尿・便の色が通常と異なり不安を抱いた経験をお持ちの方がおられると思います。尿や便は服用した薬によって色がつくことがあるのです。

　例えば、鉄剤で便が黒くなったり、結核の薬で尿や便が赤くなったり、レントゲン造影時に服用するバリウムで便が白くなったりします。

　また薬によっては尿が橙色や淡赤色になったり、便が黄～褐色になることもあります。これは服用した薬そのものの色であったり、薬が体内で変化するために起こるのです。

　このような変化は一時的なもので、ほとんどの薬は服用をやめた時点から正常に戻ります。尿・便を変色させる薬は他にもありますので、ご心配なときは薬剤師にお尋ね下さい。

　　　　　　　　お薬による尿や便の変化

主なお薬	薬　効	尿の変化	便の変化
アスベリン	鎮咳剤	赤　色
アドナ	止血剤	茶～黄褐色
キネダック	末梢神経障害改善薬	黄褐色～赤色
サラゾピリン	潰瘍性大腸炎治療薬	黄赤色
セフゾン	抗生剤	赤　色	鉄含有物と併用し赤色
ミノマイシン	抗生剤	黄褐～茶褐色緑、青
プルゼニドセンナリド	緩下剤	黄褐色～赤色	黄褐色
フラビタン	ビタミンＢ２	黄　色
フェロミア	鉄　剤		黒　色