お薬まめ知識
No.HP026
 
おくすり Q&A ● 一般薬と病院でもらう薬の違い


 ドラックストア等で買えるお薬と、病院でもらうお薬の違いはなんでしょうか?

  病院でもらうお薬
 病院でもらうお薬は【医療用医薬品】といい、医師がその時の患者さんの症状や体質に合わせて、最も適したお薬を組み合わせて処方します。基本的には1つのお薬に1つの成分しか入ってません。多くのお薬のなかからその症状に効く成分のお薬を必要な量だけ処方してくれます。そのために種類は多く出されることがありますが病気を治すために必要な成分です。
 効果の強いお薬が多いので医師の指示を守り、飲み忘れや間違って多く飲まないように注意してください。


  一  般  薬
 ドラックストア等で売られているお薬は【一般用医薬品】または【OTC薬】ともいいます。
 Over The Counter ≪オーバーザカウンター≫の略でカウンター越しに薬剤師と相談の上、自分の判断で買える薬という意味があります。どんな症状にも効果が出るように、作用が穏やかで安全性の高い数種類の成分が配合されています。
 風邪の場合では、熱・咳・鼻水・鼻づまり・のど に効く成分の他に、眠気を抑える成分なども含まれています。日常の生活での軽い症状を対象としているので、副作用の少ないように有効成分の量も限られています。


  スイッチOTCとは
 最近よく耳にする「スイッチOTC」とは、これまで医師の指示でしか使用できなかった「医療用医薬品」が。それまでの使用経験や状況をみて、医師の処方なしに使っても安全と認められたものが「一般用医薬品」にスイッチ(切替)され、ドラックストア等で購入できるようになった医薬品のことをいいます。
 スイッチOTCの代表例として、イブプロフェンという成分が配合された鎮痛剤や風邪薬、Hブロッカーという胃酸の分泌を抑え胃炎を治す成分が入っている胃薬また温湿布や水虫治療薬などにもスイッチOTCが使われています。
 もともと医療用ですから、お薬の効き目は他のOTCに比べ強くなっているため、他のお薬との併用や、使用方法、副作用に十分注意し、薬剤師に相談のうえ購入してください。


                ウィンドウを閉じる